
夫がうつ病の診断されてから、毎月病院に通って診察から必要書類の作成や薬の処方箋。
色々お金がかかってくるんだよね。

このままじゃお金がいくらあっても足りないよ…

休職中は傷病手当をもらってるけどそれでも負担だもんね。
そこで私はどうにか毎月かかる医療費の負担を軽く出来ないかと調べていたところ「自立支援医療制度」というものがあるのを知りました!もっと早く知りたかった…
こんな人に読んでほしい!↓
✔医療費を少しでも軽くしていきたいと思っている人
✔今の医療費が積み重ねが高いと感じている人
✔なにその制度?1割負担、自分も当てはまるのか知りたい人
そもそも自立支援制度って?
制度について
この制度は、正式には「自立支援医療(精神通院医療)」制度
といって、精神疾患で長期の通院が必要な人の経済的な負担を軽くするための公的な制度です。
「心の病気などで継続的に通院治療が必要な人の医療費を、1割負担に軽減する制度」で精神科・心療内科などへの通院費が大幅に安くなります。
日本の医療費は、通常「3割負担(7割は保険でカバー)」が基本です。
けれど、うつ病などの精神疾患は治療が長期にわたることが多く、薬代や診察代が毎月かかります。
そこで国が、「生活への影響が大きい精神疾患については、特別に医療費を1割に軽減しよう」
という仕組みを作りました。
対象となるのはどんな人?
「精神疾患」で継続的な通院治療(投薬・カウンセリングなど)が必要な人。
例:
- うつ病
- 双極性障害(躁うつ病)
- 統合失調症
- パニック障害
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- 発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症など)
✔対象の例
| 医療内容 | 対象になるか | 補足 |
|---|---|---|
| 精神科・心療内科の診察料 | ✅ 対象 | 通院時の診察料が1割になる |
| 精神科の薬代(抗うつ薬など) | ✅ 対象 | 処方箋を出した薬局で適用 |
| 精神科デイケア・作業療法 | ✅ 対象 | 精神科医が関与するものに限る |
| 臨床心理士などによるカウンセリング | ✅ 対象 | 医療機関内で行う場合のみ |
| 訪問看護(精神科訪問看護) | ✅ 対象 | 精神疾患に関係する場合 |
✖対象外の例
| 医療内容 | 対象外理由 |
|---|---|
| 風邪・胃腸炎など、他の病気の診察 | 精神疾患と無関係 |
| 眼科・歯科・内科など別科目の治療 | 対象外 |
| 市販薬やサプリメント | 医療行為ではないため |
| 自由診療のカウンセリング | 医療機関外での相談のため |
ここまで読んで、「自分も対象かもしれない」と思った方は、
まずお住まいの地域の窓口を確認してみましょう。

具体的にどのくらい安くなるのかな?

もう少し詳しく見てみよう。
制度を利用した時の具体例
通常の医療費 → 自立支援医療を使うと…
- 医療費の自己負担が1割に軽減されます(通常3割 → 1割)
- 一定の所得によっては、月の上限額(だいたい2,500円~20,000円ほど)が決まります。
たとえば、うつ病で心療内科に月2回通院しているとすると
| 項目 | 通常医療費(3割負担) | 自立支援医療(1割負担) |
|---|---|---|
| 診察料(約1,500円) | 約450円 | 約150円 |
| 薬代(約4,000円) | 約1,200円 | 約400円 |
| 合計 | 約1,650円 | 約550円 |
→ 毎月 1,000円以上安くなるイメージです。
さらに、所得に応じて「月の上限額」があり、またそれ以上は払わなくてOK。なんです!
※この制度を使うことで、
「経済的な理由で通院をやめてしまうリスク」を減らし、安心して治療を続けることができます。

だいたいの人が当てはまるね!まずはどうしたらいいの?
必要書類を確認をして手続きを
必要書類
- 自立支援医療費支給認定申請書(役所でもらえる)
- 医師の診断書(所定の書式あり。通院している病院で書いてもらう)
- 健康保険証の写し
- マイナンバーカード(または通知カード)
- 世帯収入を証明するもの(市民税非課税証明など)
- 印鑑(自治体による)
必要書類を確認したら、後は手続きです。
手続きの流れ
①主治医に相談
→「自立支援医療制度を使いたい」と伝える。
②診断書をもらう
③役所(障がい福祉課など)で申請
→1~2か月後に『自立支援医療受給者証』が届きます。
ただし不備があったり市役所内の処理が立て込んでいる時期は遅くなってしまうことがあるのと、自治体によって若干手続きのスピードは異なることがあるようです。
他に、名前は違いますが上限金額に達していないかを管理するための
自立支援医療費管理表(または医療受給管理票)が同封されていることが多いです。
迷ったら?
まずはここのいずれかに相談!
- 医療機関で相談
初めて精神科を受診する際に、窓口で「自立支援医療制度を利用したい」と伝えれば、必要な手続きを案内してもらえることがあります。もしかしたら…この制度を知らない医療機関もあるかもしれないのでわからないと言われたら市役所で相談してみてください。 - 役所で相談
「〇〇市(区・町・村)役所の自立支援医療(精神通院医療)の窓口を教えてください」と伝えれば案内してもらえます。 - 地域の保健所・福祉課
1.2と同様に自立支援医療制度を利用したいと伝えれば、案内してくれます。
担当課は地域によって名前が違いますが、たいていは次のどれかです。
「障がい福祉課」、「福祉保健課」、「障害者支援課」、「保健センター」です。

市役所の窓口に確認するのが一番の近道だね!
気を付けるところは?
自立支援医療制度はとても助かる制度ですが、使うときに注意しないと損をしてしまうポイントがいくつかあります。
実際に「知らなくて全額負担になった…」というケースもあるので、しっかり押さえておきましょう。
自立支援医療制度の注意点表
| 項目 | 内容 | 対応方法 |
|---|---|---|
| 医療機関の指定 | 申請時に登録した所のみ使える | 変更時は届け出 |
| 有効期限 | 1年 | 更新手続きを忘れずに |
| 転院・薬局変更 | 自動で引き継がれない | 変更届を提出 |
| 所得の影響 | 世帯全体の所得で決定 | 保険の加入状況を確認 |
| 対象外医療 | 精神疾患と無関係な治療は不可 | 医師に確認 |
| 受給者証の提示 | 毎回必要 | 財布などに常に入れておく |
| 引っ越し | 再申請が必要 | 新住所の役所で手続き |
自立支援医療のポイント(精神通院・薬代)
- 指定医療機関・薬局のみ
- 登録した病院・薬局でしか1割負担
- 他は3割負担 → 転院時は変更申請が必要
- 登録は1医療機関+1薬局
- 複数の病院は原則不可(精神疾患に関係する診療のみ)
- 有効期限1年
- 期限3か月前から更新可能
- 更新忘れると3割負担
- 医師・薬局・住所変更は申請必要
- 変更届を役所に提出
- 世帯所得で上限決定
- 世帯全体の所得で自己負担上限が変わる
- 対象外医療に注意
- 精神疾患に関係ない診療(風邪、内科、歯科など)は3割負担
- 受給者証を毎回提示
- 忘れると3割負担になる可能性
- 引っ越し時は再申請
- 新住所の市区町村で手続き
- 障害者手帳とは別制度
- 手帳なしでも申請可

これまでにかかった医療費はもったいなかったなぁ。

何かできることはあるのかな?
自立支援医療制度の他に「傷病手当金」という制度もあるので参考にしてください↓
受給者証が届くまでの間の医療費について
自立支援医療制度が適用される前に受診した分の医療費について、認定後にさかのぼって還付を受けられる場合があります(自治体ごとに異なるため、申請時に確認してください)。
また、審査が完了して受給者証が届いた後、
初診日以降の医療費が1割負担となり、差額が返金されることがあるそうですよ!
まとめ
自立支援制度について、どんなものなのか、対象者や手続きの流れ、注意点などを書いてみました!
- Step1:役所に行って書類を貰う
- Step2:通院している病院で書類を書いてもらう
- Step3:必要書類を持って市役所に行って書類提出
- Step4:家で書類が届くのを待つ
ざっくり大まかすぎるまとめです(笑)
自立支援制度を使って家計の負担を軽減しましょう!

制度を使って負担額が1割になったから
お金の面で少し安心できたよ。
病院や薬局で支払いが減った実感があったね。
私のように少しでも医療費の負担を軽くしたいと思って調べている方のお役に立てれば嬉しいです!

読んでいただきありがとうございます。
参考文献・資料:
・厚生労働省自立支援医療 …他
ガーたん。





