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夫のうつ病と転職 〜一般雇用を選んだ理由と障害者雇用のメリット・デメリット〜

鬱生活

うちの夫はうつ病を抱えながら何度か転職を経験してきました。
その中で「一般雇用で働くか」「障害者雇用(障害者枠)で働くか」という選択に直面し、
当時どちらが夫にとっていいのか悩みました。

実際に夫が経験したことをもとに、
それぞれの働き方のメリット・デメリットや違いについて表を多めでまとめています。

うつ病で転職を繰り返している本人や、その家族で「一般雇用と障害者雇用、どちらがいいのか」と悩んでいる方に向けて書いています。
※どちらがいいかと断定する記事ではありません。

この記事でわかること↓

 

  • 一般雇用と障害者枠の違い
  • 公的サポートや支援について
  • それぞれの給与や昇給についての違い
  • 夫が一般雇用で働く選択をした理由

 

一般雇用でも傷病手当金のような支援制度があります。
まずはこちらの記事で収入面の支えになる制度について確認しておくと、比較がよりわかりやすくなります。
うつ病で休職しても、「傷病手当金」はもらえます。

一般雇用 障害者雇用の違い

一覧でみるとざっとこんな違いがあります。

一般雇用と障害者雇用の比較
項目 一般雇用 障害者雇用
応募条件 誰でも応募できる 障害者手帳が必要
求人の入口 通常の求人サイト・ハローワーク 障害者雇用専用求人
業務量・負荷 通常の社員と同じ 配慮あり・負荷軽め
残業 発生しやすい 基本なし・少なめ
給料 市場相場どおり やや低めのことが多い
昇給・キャリア チャンス多い 限られやすい
配慮 会社によって差が大きい 通院・体調への理解あり
働きやすさ 体調次第でしんどい場合あり 長く続けやすいよう設計

① 応募の入り口の違い
② 仕事内容・求められる負荷の違い
③ 給料・昇給の違い
④ 働きやすさ・配慮の違い
⑤ 採用されやすさ

これが主な違いです。

一般雇用と障害者雇用では、障害者手帳の有無によって使えるサポートに違いがあります。

一般雇用と障害者雇用のサポート比較

区分 使えるサポート 特徴
一般雇用(手帳なし) ・傷病手当金(収入サポート)
・自立支援医療(通院1割)
・ハローワーク相談(一般枠)
・就労パスポート(厚生労働省が作成した公式のフォーマット)
医療とお金の支援が中心。就労サポートは薄め。
障害者雇用(手帳あり) ・就労移行支援(働く訓練)
・就労定着支援(職場定着フォロー)
・ジョブコーチ(職場調整)
・障害者専用求人(専門ハローワーク)
・障害年金・税控除(条件次第)
「働くための支援」「続けるための支援」が手厚い。支援内容が一気に増える。

障害者手帳あり → 就労訓練、職場調整、定着までのフルサポート
障害者手帳なし → 医療と傷病手当が中心(働くことの支援は少ない

障害者枠は「安定第一」の働き方が前提となるので、ざっと見た比較表ですが、
うつ病の場合は障害者雇用のほうが仕事を続けやすいのではないかと感じました。

 

ガーたん。
ガーたん。

障害者雇用枠のサポートって?

 

障害者雇用枠のサポートとは

障害や病気があり、一般企業で働くことに不安がある人が「就職できる力」をつけるための国の福祉サービス
訓練 → 就活 → 職場定着までを一気通貫でサポートしてくれるものです。

対象者は以下の人↓

  • うつ病・双極性障害・発達障害・統合失調症などの精神疾患
  • 身体障害
  • 知的障害
  • その他、働くのに困りごとがある人

何をするところ?

項目内容ポイント(うつ病の方向け)
① 生活リズムを整える・朝決まった時間に通う・体調管理の記録・メンタルの波の把握朝のリズムを作ることで体調安定。メンタルの波を把握できるサポート。
② 仕事スキルの訓練・パソコン(Word, Excel, タイピング)・ビジネスマナー・コミュニケーション練習・軽作業(集中力訓練)・面接練習・書類の書き方(履歴書・職務経歴書)就職前に必要なスキルを段階的に身につけられる。
③ 就職活動のサポート・企業とのマッチング・求人探し・面接同行・書類添削緊張しやすい人でも安心。書類や面接で失敗を減らせる。
④ 働き続けられるようにフォロー・就職後も最長3年の定着支援・困りごとの相談・企業との調整・体調悪化の早期発見働き続ける上での支えになる。うつ病の方には強いサポート。

こういったサポートもあります↓

atGPジョブトレ「うつ症状コース」は、うつ病などの症状がある人向けの就労移行支援サービス。
体調や気持ちの波と向き合いながら、無理のないペースで働く準備を進めていき、
ビジネススキルの練習や就職活動のサポートに加え、就職後も安心して続けられるよう、定着支援があります。
「また働けるかな」と不安を感じている人に寄り添ってくれる場所です。

 

一般雇用で働く場合、医療費負担が気になる方も多いと思います。
通院や薬の自己負担を軽くする制度についてはこちらの記事で確認してみてください。
医療費を1割にできる自立支援医療制度とは?

一般雇用と障害者雇用の給与の違い

一般雇用枠の基本的な特徴

  • 基本給:一般社員と同じく、職種・経験・能力によって決まる
  • 昇給:企業の評価制度による。年1回程度が多い
  • ボーナス:企業ごとに支給(0〜3か月分が平均的)
  • 手当:通勤手当、資格手当、残業手当など

例(東京・埼玉の事務職・フルタイム・平均値)

  • 基本給:20〜25万円/月
  • ボーナス:年2回で合計40〜50万円
  • 年収:280〜350万円程度

特徴:仕事の成果や勤務時間に応じて収入が変動するので、病状によっては安定しにくい場合がある

障害者雇用(手帳あり)の基本的な特徴

  • 基本給:企業によっては一般社員より低めに設定されることがある
  • 昇給:一般枠ほど高くないことが多い
  • ボーナス:支給される場合もあるが少なめ
  • 手当・サポート
    • 障害年金と組み合わせて生活できることもある
    • 配慮のもとで勤務時間や業務量が調整されやすい

例(フルタイム勤務・障害年金併用の場合)

  • 基本給:20万円/月
  • ボーナス:年2回で10〜20万円
  • 障害年金:月10万円(うつ病・2級の場合)
  • 年収合計:約360〜380万円

特徴:一般枠より給与は低めだが、障害年金や就労支援があるため生活の安定度は高い

項目一般枠(手帳なし)障害者枠(手帳あり)
基本給20〜25万円18〜22万円
ボーナス年2回 40〜50万円年2回 10〜20万円
昇給年1回、評価に応じて変動年1回、控えめ
年収例280〜350万円300〜380万円(障害年金込み)
特徴昇給・賞与は一般と同じ。病状による影響大支援・配慮あり。生活安定度は高いが給与は低め

 

障害者枠ではなく一般雇用を選ぶ理由

一般的な理由は以下のものがあります。

理由の分類具体的な内容メリット
収入・待遇・給与が高いことが多い・ボーナス・昇給が手厚い収入アップ、生活の安定
仕事内容・やりがい・スキルや経験を活かしたい・やりたい仕事が選べる・昇進や部署異動の自由度が高い自分の能力を活かせる、成長できる
キャリア・将来性・職歴として評価されやすい・転職や独立を考えると有利・キャリアパスが広がる将来の選択肢が増える
心理・社会的理由・障害者として扱われることに抵抗感がある・社会的な見え方を気にする・特別扱いされたくない自分らしく働ける、心理的負担が少ない

「安定より収入・スキル・キャリアの自由を優先したい」「心理的な理由で枠を気にしたくない」といった理由で一般雇用を選ぶ人が多いです。

また、一般雇用を選ぶ人の多くは、安定より自由・成長・収入を重視する傾向にあるといえます。

 

障害者雇用では障害年金などの支援と組み合わせることで、生活の安定につながることもあります。
障害年金について詳しく知る

夫の場合

夫は現在一般雇用で仕事をしています。

夫が一般雇用を選択したのは以下の通りです。

  • 手帳を持つことに抵抗があった(一生ものだと思っていた)
  • 自分のキャリアを生かしたかった(20年のキャリア)
  • 社会的な見え方を気にしていた
  • 頑張っても給与などに反映されないのは嫌だった

というのが大きな決め手でした。

また夫の場合はその日によって
気力が0〜100で変動しやすく、大丈夫そうな日の様子から考えると
障害者雇用の働き方と合わないというのもありました。

障害者雇用で働いたあと、一般雇用に戻れる可能性があることや、
障害年金を支給されながら働けるといった制度を知らなかったのも大きな理由です。

 

支援を知らなかったことで遠回りになった話

今振り返ると、支援や制度を知らなかったことが、結果的に遠回りにつながっていたと感じています。

とにかく早く何とかしなければという気持ちで焦りにつながりました。

結果として多くの転職先を巡ることになってしまいました。

体がついていかない状態でも、早く働きたい気持ちが強かったため、毎回履歴書を書いて頑張っていました。

J
J

僕はアナログ人間だから履歴書を書くのも全部手書きだったから
あの時は疲れたなぁ。

しかし、仕事に行っていない日は給与や支給がないため、私が不安を感じていました

繋ぎとして考えることが出来ず、支援やサポートについて知らなかったため、
無収入でいる時間が長くなってしまったように思います。

 

うつ病と働き方について、ほかにも役立つ情報があります。

まとめ

うつ病がある中で働き方を選ぶのは、とても難しいことです。
一般雇用が正解、障害者雇用が正解、という答えはありません。

収入を優先したい人、安定を優先したい人、
今は休みながら準備したい人、すぐに働きたい人。
その時の体調や環境、考え方によって「合う選択」は変わると思います。

私たち夫婦は遠回りをしましたが、
「知らなかった」ことで選択肢を狭めてしまっていたと、今は感じています。

今の体調や生活状況によって、選ぶべき働き方は変わります。
焦らず、使える制度や支援を知った上で、自分に合う形を選んでほしいと思います。

この記事が、
「自分にはどんな働き方が合うのか」
「今は何を優先したいのか」
考えるきっかけになれば嬉しいです。

ガーたん。
ガーたん。

読んでいただきありがとうございます。

 

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ガーたん。

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