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子どもたちの吃音症。あの時の気持ちと記録【4歳からの体験談】

子育て

この記事に辿り着いたということは「吃音症」に始まり、
「治し方」「原因」「対処法」「関わりかた」…。

きっとたくさんのキーワードを入れてネット検索をされたのではないでしょうか。

どうすればいいのかわからないし、
愛するわが子の吃音を少しでも楽にしてあげたくて、
必死で調べているのだと思います。

 

ガーたん。
ガーたん。

私たちもまったく同じでした。

 

“子どもへの声掛けの仕方が悪かったんじゃないか、あの時叱りすぎたのかもしれない。”
そんなふうに自分を責めてしまう日もありました。

子育てをしていると、気持ちに余裕を持つのは理想であって、実際はとても難しいですよね。
イライラしてしまうこともあるし、ゆっくり話を聞けない日もある。

むしろ「余裕がある時間」の方が少なくて、子どもの様子を見て周りの反応が気になり、
その言葉にモヤモヤしてしまうこともあったり…。

私の子どもたちも「吃音症」で悩み、言語聴覚士(ST)さん在中の病院に通っていたことがありました。

今では小学生になった子どもたちですが、当時の体験を私の備忘録として残したいと思います。

 

吃音って?

吃音(どもり)とは、
話すときに言葉がスムーズに出てこず、音や音節が繰り返されたり、
伸ばされたり、一時的に詰まったりする状態のことを指します。

特に幼児期に多く発症し、話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつです。
発話の流暢さ(滑らかさ・リズミカルな流れ)を著しく乱すほど頻繁にみられる場合に、
吃音と定義されています (WHO)

吃音には、どうして起きるのか(原因)どんな出方をするのか(症状)で分類方法が2つあります。

原因で分ける(どんな背景?)

吃音は「発達性」と「獲得性」の2つに大きく分かれます。 発達性は子どもに多く、獲得性は事故や病気などがきっかけで起こります。

発達性の中の〈3つ〉

・神経発達・遺伝が関わるタイプ
・言語発達の負荷で出るタイプ
・心理・環境の影響を受けやすいタイプ

獲得性(後天的なもの)

脳のけがや病気、強い心理的ショックなどが原因で起きます。大人で見られることが多いです。

症状で分ける(話し方の出方)

吃音は症状の出方でも分類できます。 「繰り返し」「伸ばし」「詰まり」の3つがあり、発達性・獲得性どちらにも見られます。

繰り返し型(連発)

例: 「か、か、かえる」 — 同じ音や音節を短く繰り返すタイプ。

伸ばし型(伸発)

例: 「ーーーかえる」 — 音を不自然に伸ばしてしまうタイプ。

詰まり型(難発)

例: 「……かえる」 — 声が出ない、あるいは強い詰まり感があるタイプ。

 

それぞれの特徴

症状で分ける(話し方の出方)それぞれの特徴についてです。

1. 音・音節の繰り返し型(反復型)

特徴:単語や音節を繰り返す。

 例:「ぱ、ぱ、ぱん」、「あ、あ、あめ」

見られやすい年齢:幼児期(2〜5歳)に多い。

  • 子どもが意識せず自然に出ることが多い。
  • 言葉が出にくいというよりも、言葉がリズムよく繰り返される現象。
  • 初期の吃音で最も多いタイプ。

2. 音の伸ばし型(引き延ばし型)

特徴:音を長く引き伸ばして話す。

 例:「さーーん」、「もーーう」

見られやすい年齢:幼児〜学童期にかけて見られることがある。

  • 発音のリズムが崩れることで、話しづらさを感じることがある。
  • 繰り返し型と組み合わさることも多い。

3. 詰まり型(ブロッキング型)

特徴:言葉が出そうで出ない、口や喉が詰まったようになったり無音状態が続くこともある。

 例:「…あの…あのね」

見られやすい年齢:幼児期後半〜学童期


混合型(組み合わさることもある)

特徴:上記の3タイプが組み合わさって現れることがある。

 例:「ぱ、ぱーーん」、「もーーう、も、もう」

  • 個人差が大きく、状態によって変化する。
  • 長く続く場合は専門家による評価が望ましい。
  • 上記の1~3が組み合わさって現れることもあります。

症状の出方には個人差があり、その日の体調や環境によっても変化します。


子どもの吃音には、言葉そのものの詰まり(一次的特徴)のほかに、
話しづらさからくるクセが増えてくると二次的特徴(随伴症状)がでることがあります。

二次的特徴(随伴症状)とは?

吃音を「なんとか話そう」「詰まりを避けよう」とする過程で、身体や表情、行動に現れるサインのこと。
これは発達の過程や心理的反応によって現れるもので、表情や体の動きに影響が出ることがあります。

  • 顔や首を動かす
  • 目を閉じる、まばたきが増える
  • 言葉を避ける、話すことに抵抗を示す…など

これらは「吃音そのもの」ではなく、話すことへの不安や緊張からくる二次的な反応です。

以下は、吃音の「二次的特徴」としてよく見られる例です。
(子どもの個性によって出方は様々です)

① 身体の動きとして現れるもの

吃音の詰まりを突破しようとして、筋緊張や小さな動きが出るタイプです。

  • 目をぎゅっとつぶる
  • まばたきが増える
  • 顔のこわばり・ゆがみ
  • 口の周りや顎(あご)がピクッと動く
  • 首を振る・傾ける
  • 肩や手足に力が入る
  • 手を握りしめる/体を前に乗り出す

→ 身体の力で「言葉の詰まりを押し出そう」とする無意識の反応です。

② 言語面の回避(言葉の工夫)

スムーズに話すために本人が考え出す“対処法”です。失敗を避けるための工夫と理解しましょう。

  • 言いにくい音を別の言葉に言い換える(例:「ぼく」→「おれ」など)
  • 話す前に「えっと…」「その…」などの不要な音を入れる
  • 話すタイミングをずらす・黙りこむ
  • 話す量が少なくなる

→ 失敗を避けるための、子どもなりの工夫です。

③ 行動・心理として現れるもの

吃音を意識し始める年齢(およそ4〜6歳)に出やすい、行動や気持ちの変化です。

  • 話す場面を避ける
  • 指さしやジェスチャーで済ませようとする
  • 恥ずかしさ・不安感
  • 「うまく言えない」と落ち込みやすい
  • 家では話すけど外では話さない(選択性緘黙とは異なるが似た行動が出る場合も)

→ “話す失敗”の経験や周囲の反応から影響を受けやすい行動です。

 

娘の吃音が始まった時のこと(4歳)

娘は4歳で吃音が出始めました。
最初は軽い繰り返しでしたが次第に詰まりが強くなり、表情が固まり、
口を開けながら次の言葉を出したくても出せない様子で辛そうでした。

  

ガーたん。
ガーたん。

まさに発達段階において吃音が出現しやすい時期だね。

 

J
J

繰り返し型から詰まり型との併用になった感じだったね。

 

保育園に通うお友達から
「どうして〇〇(長女)ちゃんは(真似されながら)こういうしゃべり方なの?」
「お話する時に言葉が詰まるのはどうして?」
と聞かれることがあり胸が苦しくなりました。

正直、早く治ってほしい。なんでうちの子が吃音になったんだろう。と考えたりもしました。

でも私は娘に“お母さんが私の吃音で困っている”“話すことに嫌悪感を持ってほしくない”と思ったので、お友達にも

  • 成長して言葉を覚えていく中で頭と口がついていかない時もあるということ
  • 人それぞれ癖があるように、娘の癖みたいなものであるということ

と伝えるようにしました。

 

ガーたんず
ガーたんず

私たちだけじゃないんだね。

 

息子も吃音に(3歳)

娘が病院に通い始めて1年後、今度は息子にも繰り返し型の吃音が出始めました。

息子の場合は繰り返し型の症状が顕著にでていて、
「あのね、」と話し始めたいのに「あのあのあのあの、あのね」
「○○(例:ともきくん)くんが」と伝える時は「ともともともきくんがね」となっていました。


娘のことも息子のことも見守ってくれていた保育園の先生は、
「ママ、毎日忙しいのにちゃんと考えて行動して通い始めたの、私は偉いと思うよ。
けっこうそのままにしちゃう人多いけど頑張ってる!偉い!」
と言って下さったことがありました。

余談ですが私の主人はうつ病で主人のことでも悩んでいた時期なので
先生の言葉は今でも私にとっての救いの言葉でした。

 

ガーたん。
ガーたん。

先生方、ありがとうございます。

 

病院を受診するまで

同じ園のお友だちにも一時的な吃音がありましたが、その子は数ヶ月で自然に消失しました。

娘は半年続いたため、私は以下の順で動きました。

 

保育園への相談

今の娘の状態を知っている先生に詳しく話を聞き、
保育園での過ごし方と保育園ではどんな時に言葉に詰まりやすいかというのを確認しました。

先生によると、

  • 自分の意見や思ったことを口に出す時に言葉に詰まってしまうということ。
  • 歌やセリフ(園での生活発表会の時)ではでないということ。

そして言葉の教室について聞いた時に教えてくれた情報として

  • 言語聴覚士(ST)が自体が少ない
  • 自治体で実施している言葉の教室がある

という情報を聞きました。

 

なぜ言語聴覚士(ST)「少ない」と言われるのか

言語聴覚士(ST)は、日本では1997年に国家資格になった比較的新しい職種で、
他のリハビリ職に比べて有資格者数が少なめであるのですが、
全体のなかでも実際に吃音(流暢性障害)の臨床経験がある
または吃音を専門にして治療を引き受ける人はさらに限られます。

ある調査では、「過去に吃音相談を受けたことがある」と答えたSTはおよそ 55% に対し、
「吃音臨床を実際にやっている」と答えたのは約 31% にすぎませんでした。

また、ある報告では「幼児〜青年期を含めて、
吃音に対して継続的に診療・支援できる病院(施設)は全国に数カ所と少ない」としています。

さらに、STの多くは「摂食・嚥下障害」「成人の言語・認知障害」などを主な担当領域としており、
小児の言語発達領域や吃音など「発声/流暢性障害」は少数派、という統計もあります。

つまり、「ST はいるけど、吃音を専門/経験として持っている ST はかなり少なめ」
という構造的な問題があります。

論文名:言語聴覚士養成課程学生の吃音臨床に対する意識調査 日本吃音・流暢性障害学会

 

どこに相談したらいいかわからない、近くに情報収集できるところがない…
と言ったかた向けに下記リンクを載せましたので参考にしてください↓

吃音・ST相談窓口
1. 全国言語聴覚士協会(JAS)
全国のSTを紹介。県や病院名で検索可能。
公式サイト | 病院・施設検索
2. 日本吃音・流暢性障害学会(JSSFD)
吃音や流暢性障害の専門学会。
公式サイト
3. 小児ST全国マップ
小児の言語聴覚士(ST)を地図から探せます。
全国マップを見る
💡 まずはJASや小児STマップで近くの相談先を確認すると安心です

 

病院受診

小児の吃音

一般的なケースをまとめました。まずは家庭で様子を確認しましょう。
1

気になる症状の確認

家庭で次のような様子がないか観察します。
・同じ音を何度も繰り返す(例:「ぼ、ぼ、ぼ…」)
・ことばが詰まる、出てこない
・音を伸ばす(例:「ーーーあのね」)
・話すと身体が固まる、瞬きが増える など
※2〜5歳でよく見られ、自然に改善する場合もあります。

2

かかりつけ小児科に相談(最初の窓口)

直接STに行くよりまず小児科で相談することが多いです。
・成長や発達の相談として話を聞いてくれる
・必要なら紹介状(診療情報提供書)を書いてもらえる
・地域の支援先を教えてくれることが多い

3

発達相談・療育センターなどの地域窓口に連絡

地域によって呼び名はさまざまです(例:発達支援センター・児童発達支援センター・保健センター・医療型リハビリテーション科を持つ病院)。
多くの場合、面談の後に言語聴覚士(ST)の予約へ進みます。

4

言語聴覚士の評価(アセスメント)

受診当日は以下のようなことを行います。
・発話の状態観察
・家庭での様子や困りごとの聞き取り
・必要に応じて発達全体の確認
・今後の経過観察や支援方針の説明
※定期的に観察していく場合もあります。

5

必要に応じて継続支援(療育・家庭での関わり方)

STが必要と判断した場合の支援例:
・あそびながらことばを引き出すセッション
・親子のコミュニケーション方法のアドバイス
・家で気をつけるポイント(大人がゆっくり話す/圧力をかけない等)
吃音は周囲の関わり方が重要なため、保護者への助言が中心になることが多いです。

補足:すぐに心配な場合や日常生活に支障が出ている場合は遠慮せず早めに相談を。地域の窓口で受けられるサポート内容や紹介先は自治体ごとに異なります。

保育園の先生に相談した後、ネットで「吃音」「〇〇←自分の住んでる地域」を入れて検索。
たまたま近くのかかりつけ病院に言語聴覚士(ST)さんが在中していることがわかり、

まず病院の受付で「子どもが吃音症があるのですが受診は可能ですか?」と相談しました。


「そうしたらまずは小児科に受診してから先生の診察で
‟吃音の治療を開始する許可”をもらって言語聴覚士(ST)による治療が始まります。」
ということだったので小児科を受診し相談しました。

その後から言語療法士(ST)さんとの治療が始まりました。

 

治療内容と治療開始してからの様子 

治療前に問診を記入し軽い面談と自己紹介をしてこれからどんなことをするのかというのと
家での接し方や指導を受け、一か月おきに言語聴覚士(ST)のもとで発音練習を繰り返しました。

その時吃音のことを周囲の人が
「今日は大丈夫そうだね。」とか
「ひどくなったね。」とか言われるたびに何とも言えない気持ちになりました、

ですが病院に通いだしてから、保育園でもどういった対応がいいのかを聞いてくれたので、
娘に対しての対応と他の子との関わり方を伝えました。

以下、実際にやったことを詳しくまとめました↓

 

吃音になって実際にやったこと

我が家で行ったことをそのまま書いています。

1. 状況がわかる人に相談した。

私の場合保育園の先生が一番、娘・息子の状態を知っていたので相談させてもらいました。情報を教えてくれたり、保育園でお友達に「今成長段階だから癖が出ること、それぞれ違うこと」を伝えてもらい、娘・息子に対しても吃音を意識しないように話を遮らず聞いてもらうようにお願いしました。
また、二次的特徴(人前で話すのがもともと苦手なので苦手意識が大きくならないように)みんなの前でひとりで発言することがないようにお願いしました。
ただ、みんなが順番で当てられてるのに娘・息子だけ発言させないようにするなど、特別に扱わないでほしいともお願いしました。

 

2. 週に1回、言語聴覚士(ST)さんのもとに通院しました。

世間話からカードでの発音練習まで‟広く話すこと”を実施してました。
例:象のカード「ゾーウ」、キリンのカード「キィリン」というように言葉をゆっくり伸ばすように発音して文章をつくったりしながら話しました。


3. 吃音を意識させすぎないようにした。

本人が話すことが嫌にならないように毅然とした態度で接していました。
間違ってもいい。お母さんも人間だからいろんなこと今でも間違うよ!と笑って話すようにしました。


4. 家庭での忙しい時間の共有をやめました。

私自身がなんでも予定詰め込みたい人なのでいままで子どもに押し付けてたのかなと感じ、できるだけ家の中で一緒に行動してたのを、‟本人たちが出来る時間に、できることをやる”ことにしました。

 例:帰ってきてから無意識にずっとくっついていたのですが、なんでも一緒に合わせようとするから「早く!」と声かけたりしてしまうんだと思い、それぞれの時間で動く時間をつくって、必要な時に手を貸すようにしました。
 例:着替えしてる時に見守っていたのをやめて私は歯磨きしたり、ご飯食べている時私が早く終わったら明日の準備をしながらお話してました。


5. どうしても急いでほしい時は私がやってました!

声掛けで「急いで!」「早くして!」というのは言葉の急かしにもなってしまうと思い、意識させる原因となると考えたので、本人に急かすようなことを言うくらいならこっちでやってしまったほうが穏やかでいられるので先回りして私の心の平穏を保っていました(笑)

 

まとめ 自分自身が笑顔でいられるように

子育てをしていて、いろんな情報が入ってきて困惑すると思いますが、
親が笑顔であることが子どもたちにとっても幸せなんだと思います。

ある時、「お母さん、笑って?」っと言われてハッとしました。私笑ってなかったんだなと。

周囲の人にどう見られるかを考えてしまって、
子どもたちにも早く治ってほしくて必死になっていたのかなと思い、
改めて何が大切なのか考えた時に笑顔でいる時間が増えるようにすることが一番だと感じました。

 

ガーたん。
ガーたん。

読んでいただきありがとうございます。

 

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ガーたん。

 

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