今のクリニックに行きつく前に違うクリニックを受診していました。その期間は約一年ほど。
そこのクリニックの先生は前に主人と私が勤めていた上司でもあり、人柄もよく、看護師さんもとても優しく対応してくれました。
その時の主人は仕事に行こうと思うだけで漠然とした不安と過呼吸に襲われ、気持ち悪くなり出勤途中で引き返してしまうといった状態でした。
職場の人からは冷ややかな目でみられ、優しい言葉をかけてくる人が裏ではひどい言葉で陰口を言うようになり、信用していた人から裏切られ、心の傷は深くなるばかり…
自分でなりたくてなったわけじゃないのに…
体が全然いうことをきいてくれない。
先生もしばらく仕事は休んだほうがいいという判断のもと
診断書を書いてもらい、傷病手当金を受け取りながら休職を取ることになりました。
このまま俺は働けなくなるんじゃないのかな…
もう仕事に復帰できないかもしれない。
周りからどう思われるか漠然とした不安でいっぱいで今後の将来に何も希望を抱けず悪い想像ばかりが浮かんで毎日毎日泣いて過ごす日々で主人が泣かない日はありませんでした。
パートナーである私に何度も自分は必要ない人間だ、もういなくなりたい。と嘆いていました。こんな自分が嫌になる、悔しいと。
その先生の所での診断はパニック障害であり適応障害でした。
診断された症状に効くといわれる薬を処方してもらって内服していました。
ですがその内服薬を飲んでからすぐのこと、体がピクつく症状が出始めました。
体を横になって過ごすことが出来ず、ずっと体がモゾモゾしたような状態になり動かずにはいられない。
主人曰く、その時は調べたらむずむず脚症候群と同じような症状と言っていました。
まともな睡眠がとれず、ひたすら動き回るといった状態だったため体力の限界で目の下のクマがひどいのはもちろん生気を失っていました。
私と子供たちが何かしている時間も眠っている間もずーっと、止まることが出来ない主人は歩き回ってその症状と戦っていました。
いつ治まるんだろう…でも歩き疲れればそのうち眠れる…かな。
治すためにも薬も替えたし副作用も出るのは仕方のないのかな。辛い…
そんな主人が歩き疲れて睡魔の限界がきても眠れるのは長くて2時間程度。
全く熟睡できず、寝ている間もモゾモゾする症状が続く…もちろん食事もまともに食べられず、水分を少しずつ取っているだけ。
症状が出てすぐ先生に相談したのですが
「脳の拒絶反応からある程度は仕方がないでしょう。」ということで同じ内服薬を増量。
けれどもさすがに3日間その状態が続き、ほんとに限界でした。
あまりに辛い症状だったでしょうし、このままだと本当に主人が自ら命を絶ちかねないと本気で思いました。
ちょっと申し訳ないけど職場の人に言いずらいとか言ってられない!
病院に一人で行ける状態ではないと判断して仕事のお休みをいただき、
藁をもつかむ思いで今通院中の病院に主人と駆け込みました。
そして今までの経緯、症状や内服薬など診察した結果
「総合的な診断として、大きいくくりではうつ病という診断でいいと思うんだけど…その動きが止められないっていうのは完全に薬のせいだと思う。アカシジアだね。」
と言われました。
受診する前に検索して調べた中にアカシジアの症状を見つけていたので、もしかしたら…?と先生に相談し、先生の言っていることとその薬を飲み始めてからの出現だったこともあり完全に一致していて腑に落ちたという感じです。
アカシジアについては検索すると出てくると思いますが、だいたいこの症状は薬の副反応によって引き起こされるもので簡単にいうと静座不能の症状です。
当てはまらない方もいると思いますがアカシジアは下半身ではなく上半身に症状が出ることが多いようですね(*_*;
よくその症状で耐えたね。ほんと…。
先生も言葉を失うくらい。
急遽吐き気止め入りの点滴処置をしてもらいましたが体がついていかず、動きも止められないためその日は点滴4分の1を行い帰宅。その後処方された内服薬を飲み数時間後のことでした。
あ、今動いてない。座ってる…座ってるね!
すごい、動かないでいれてる!モゾモゾしない!
と感動したのを忘れません。
ただ座っているということがこんなにも幸せなんだね。と
傍から見たら意味の分からない光景だと思うのですがお互い泣いて感動したのを覚えています。
今でも日々変わっていく主人の状態に合わせ内服薬の調整をしてもらいながら、落ち着いた生活を取り戻すことが出来ています。
この症状を伝えた時にアカシジアかもしれないと伝えたことで
先生の判断材料の一部になり主人の力になれたのではないかなと思いました。
今同じように苦しんでいる方の悩みが少しでも改善されますように。
※この内容は個人的な意見や体験談を書いています。