これは夫が精神疾患で内服薬の治療をし始めた時の実体験です。
今とは違う病院で薬を飲んでいたのですが薬の副作用がかなり出てしまい今振り返っても一番辛い経験だったと話します。
こんな人に読んでほしい!↓
✔今現在、精神薬を服用していて数日じっとしていられないなどの症状が出ている
✔パートナーや友人、身近な人が動き回って辛そうにしている
✔精神薬の服用してでる副作用、アカシジアについて実際について知りたい
アカシジアってなに?
「アカシジア」(akathisia/アカチジアとも言います)は、抗精神病薬や抗うつ薬などの副作用として起こることが多い、強い「落ち着かなさ」や「じっとしていられない感覚」を特徴とする症状のことです。
心と体の両方に不快な焦燥感が出るため、とてもつらい副作用の一つです。
検索すると出てくると思いますが、だいたいこの症状は薬の副反応によって引き起こされるもので簡単にいうと静座不能の症状です。
当てはまらない方もいると思いますがアカシジアは下半身ではなく上半身に症状が出ることが多いようです。
夫もそうでした。
病院でもらった薬の内服を開始して数日経ってから体がピクつく症状が出始めました。
体を横にして過ごすことが出来ず、ずっと体がモゾモゾしたような状態になり動かずにはいられない。
夫曰く、その時は調べたらむずむず脚症候群と同じような症状と言っていました。

体が全然いうことをきいてくれない。
休みたいのに横になることができない。
なんていうのかなお腹の中がムズムズする感じ、じっとしていられない。
アカシジア、どんな症状が出るの?
- 体を動かさずにいられない
- 足を常に動かしてしまう
- 椅子に座っていられず歩き回る
- 腰や足にムズムズするような不快感
- 内面的な焦燥感
- 「じっとしていられない」「体の中が落ち着かない」
- 「何かしなきゃ」と感じてしまう
- 不安やイライラが増す
- 不安感や焦りが強く、うつ症状が悪化したように見えることもあります。

何日もちゃんと寝てなくて心配になったよ。
動かないようにしようとしてもできないってどういうこと?

ただ横になることも座ることもまともにできなくて眠れない。
こんなに辛いなら生きていたくないと正直思ったよ。
あの時は本当に辛かった。二度と経験したくない。
アカシジアは、脳の中の「ドーパミン」という物質のバランスが崩れることで起きると言われています。
特に抗精神病薬や一部の抗うつ薬が影響することがあります。
似たような症状に「むずむず脚症候群」などがありますが、アカシジアは脚だけでなく全身的に落ち着かない感じが出るのが特徴です。
原因ってなに?
最も多い原因は、抗精神病薬(特にドーパミンを抑えるタイプ)の副作用といわれています。
- 第一世代抗精神病薬(ハロペリドールなど)
- 一部の第二世代抗精神病薬(リスペリドン、アリピプラゾールなど)
- 抗うつ薬(SSRIやSNRI)や抗ヒスタミン薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)
でも起こることがあるということです。
起こりやすい時期って?
- 薬を飲み始めて数日〜数週間で出ることが多い
- ただし、薬の増量後や減薬・中止後にも出る場合があります
症状が出てすぐ先生に相談したのですが
「脳の拒絶反応からある程度は仕方がないでしょう。」ということで同じ内服薬を増量。
けれどもさすがに3日間その状態が続き、ほんとに限界でした。

今思うとこの増量したのが更に症状を悪化させちゃったのかも。
あまりに辛い症状だったでしょうし、このままだと本当に主人が自ら命を絶ちかねないとそばにいた私は本気で思いました。

いつ治まるんだろう…でも歩き疲れて限界までくればそのうち眠れる…かな。
治すためにも薬も替えたし耐えるしかないのかな。辛い…
病院に一人で行ける状態ではないと判断して私も仕事の休みをいただき、藁をもつかむ思いで今通院中の病院に主人と駆け込みました。
アカシジアを起こしやすい薬一覧
| 薬の種類 | 代表的な薬名 | アカシジアの起こりやすさ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 第一世代抗精神病薬(定型) | ハロペリドール(セレネース) フルフェナジン(フルメジン) クロルプロマジン(コントミン) | ★★★★★(非常に高い) | ドーパミン遮断作用が強く、最もリスクが高いグループ |
| 第二世代抗精神病薬(非定型) | リスペリドン(リスパダール) パリペリドン(インヴェガ) アリピプラゾール(エビリファイ) ルラシドン(ラツーダ) | ★★★★☆(比較的高い) | アリピプラゾール・ルラシドンは特にアカシジアを起こしやすい |
| オランザピン(ジプレキサ) クエチアピン(セロクエル) クロザピン(クロザリル) | ★★☆☆☆(低め) | 鎮静作用が強く、逆にアカシジアが起きにくい | |
| 抗うつ薬(SSRI/SNRIなど) | フルボキサミン(デプロメール/ルボックス) パロキセチン(パキシル) セルトラリン(ジェイゾロフト) ミルナシプラン(トレドミン) デュロキセチン(サインバルタ) | ★★〜★★★(中程度) | 若い人や不安が強い人に出やすい傾向 |
| 抗パーキンソン病薬の調整時 | レボドパ製剤など | ★★☆☆☆ | 減量や中止のときに「離脱性アカシジア」が出ることがある |
| 制吐薬・胃薬など | メトクロプラミド(プリンペラン) ドンペリドン(ナウゼリン) プロクロルペラジン(ノバミン) | ★★★★☆ | ドーパミン遮断作用があり、意外と見落とされやすい原因 |
| 抗ヒスタミン薬の一部 | プロメタジン(ヒベルナ)など | ★☆☆☆☆ | 稀だが報告あり |
- 抗精神病薬+抗うつ薬を併用している
- 薬を増量した直後
- アリピプラゾール(エビリファイ)開始後数日でそわそわし始めた
- プリンペランなど胃薬を一緒に飲み始めた
このような場合は、アカシジアの可能性が高くなります。
アカシジアとむずむず脚症候群の違い
どちらも「落ち着かない」「動かずにいられない」という点が共通していますが、原因や症状の出方には大きな違いがあります。
似ているように見えても、実際は別のメカニズムで起きています。
違いをまとめると
| 比較項目 | アカシジア | むずむず脚症候群(RLS) |
|---|---|---|
| 主な原因 | 抗精神病薬・抗うつ薬などの副作用 | 鉄不足・ドーパミン機能低下・睡眠障害など |
| 症状の範囲 | 全身的な「落ち着かなさ」や焦燥感 | 主に脚(下肢)に限られる不快感 |
| 出やすいタイミング | 薬を服用してから数日〜数週間後 | 夜間・安静時に強く出る |
| 感覚の特徴 | 「じっとしていられない」「体が勝手に動くような苦しさ」 | 「脚の中がむずむずする」「動かすと楽になる」 |
| 改善のきっかけ | 薬の調整・変更で改善することが多い | 鉄分補充や睡眠の調整で改善することが多い |
「むずむず脚症候群」は脚の違和感が中心の“感覚的な症状”、
「アカシジア」は薬の影響による“全身的な落ち着かなさ”と考えると分かりやすいです。
似たように見えても、原因も対処法も違うため、医師に正確に伝えることが大切です。
主人の当時の状況
前の先生のところでの診断は「パニック障害」であり「適応障害」でした。
その時の主人は仕事に行こうと思うだけで漠然とした不安と過呼吸に襲われて、気持ちが悪くなり出勤途中で引き返してしまうといった状態でした。周りからどう思われるか不安で今後の将来に何も希望を抱けず悪い想像ばかりが浮かんで毎日毎日泣いて過ごす日々。夫が泣かない日はありませんでした。
パートナーである私に何度も自分は必要ない人間だ、もういなくなりたい。と嘆いていました。こんな自分が嫌になる、悔しいと。
まだ自律神経失調症の症状の緩和するのに頭痛薬や整腸剤でごまかしている時仕事場に行くのもやっとで、引き返してくるのがほとんど。そのうち仕事に行くことが出来なくなり先生もしばらく仕事は休んだほうがいいという判断のもと診断書を書いてもらい、傷病手当金を受け取りながら正式に休職にすることになりました。
傷病手当についての記事はこちらから↓
症状のピーク
まともな睡眠がとれず、ひたすら動き回るといった状態だったため体力の限界で目の下のクマがひどいのはもちろん生気を失っていました。
私と子供たちが何かしている時間も眠っている間もずーっと、止まることが出来ない夫は歩き回ってその症状と戦っていました。
そんな夫が歩き疲れて睡魔の限界がきても眠れるのは長くて2時間程度。
症状が続くため食事もまともに食べられず、水分を少しずつ取っているだけ。
アカシジアは、本人の意思とは関係なく体が動いてしまうような「落ち着かなさ」が続く副作用です。 本人もつらいですが、周りの人もどう助けたらいいか分からず戸惑うことが多い症状です。
診断結果
今までの経緯、症状や内服薬など診察した結果
「総合的な診断として、大きいくくりではうつ病という診断でいいと思うんだけど…その動きが止められないっていうのは完全に薬のせいだと思う。アカシジアだね。」
と言われました。
もしかしたら?相談する時には…
今回受診する前に検索して調べた中にアカシジアの症状を見つけていたので、もしかしたら…?と先生に相談し、先生の言っていることとその薬を飲み始めてからの出現だったこともあり完全に一致していて腑に落ちたという感じでした。
✔医師に「アカシジアのような副作用が出ているかもしれません」と伝える
✔「いつから」「どのくらい」「どんな薬を飲み始めてから」起きたかを整理して伝えると伝わりやすいです!
この症状を伝えた時にアカシジアかもしれないと伝えたことで先生の判断材料の一部になり夫の力になれたのではないかなと思いました。
アカシジアかも?と思ったときの行動チェック表
| 🕰 何を記録するか | ✍ 記録のポイント | 💬 医師・薬剤師に伝えるとき |
|---|---|---|
| 症状が出た日時 | いつ・どのくらい続いたか(例:夜になると強くなる) | 「○月○日ごろから、落ち着かず動き回ってしまうことが増えました」 |
| 体の動きの様子 | 足踏み・歩き回る・座っていられないなど具体的に | 「じっとしていられず、常に体を動かしてしまいます」 |
| 服用している薬 | 名前・量・変更の有無をメモ | 「薬を変えてから、体のソワソワが出始めた気がします」 |
| 感じた気持ち | 不安・焦り・恐怖などの感情も書く | 「不安というより、体が勝手に動いて苦しい感じです」 |
| 家族や周囲の気づき | 見ていて気づいた変化を記録 | 「落ち着きがなく、夜も何度も立ち上がっていました」 |
その後の夫の様子
急遽点滴処置をしてもらいましたが体がついていかず、吐き気が出てきてまだ動きも止められないため、点滴を保つことが出来ず、その日は点滴4分の1程度を行いそのまま帰宅しました。その後処方された内服薬を飲み数時間後には…座って過ごすことができました!
ただ座っているということがこんなにも幸せなんだね。と感動したのを忘れません。
私もそばで見守りながら、「これが副作用だったんだ」と理解できたことで、希望が見えてきました。

あ、今動いてない!座れてるね!

すごい、動かないでいれてる!モゾモゾしない!
今でも日々変わっていく夫の状態に合わせ内服薬の調整をしてもらいながら、落ち着いた生活を取り戻すことが出来ています。
※この記事は、あくまで私の夫の経験をもとに書いたものです。
症状の出方や原因は人によって異なります。
まとめ
アカシジアは「じっとできない」「体がそわそわする」など、見た目では分かりにくいけれど、とてもつらい副作用です。
本人は混乱して記録や相談が難しいこともあります。
そんな時は、家族や身近な人が気づいた様子をメモして医師に伝えることが助けになります。
「もしかしていつもと違う?」と思ったら、早めに相談してみましょう。
似たような苦しさを感じている方がいたら、「もしかしてこういうこともあるのかも」と知るきっかけになれば嬉しいです。
✔自己判断で薬を中止・変更せず、必ず医師・薬剤師へご相談ください。
✔薬の変更があったり、症状が出た時の様子を先生に伝えられるようにして「アカシジア」かもしれないと伝えてみてください。
✔本人もわからないことがあるので周りの人が気付いた時は状況メモをするとスムーズです。
異変を感じたらすぐに受診してください。
今同じように苦しんでいる方の悩みが少しでも改善されますように。

読んでいただきありがとうございます。
参考文献・資料:
・[PDF]アカシジア – PMDA …他
ガーたん。





